仕入れた商品は、決算日までに顧客に販売されるか、あるいは、売れ残るかのいずれかです。
販売された商品の原価は費用勘定である売上原価Cost of goods soldに計上し、売れ残った商品は資産勘定である棚卸資産Inventoryに計上します。
仕入取引の会計処理として、仕入Purchase勘定を使う方法と、棚卸資産Inventory勘定を使う方法を説明しました。
仕入Purchase勘定を使う方法を棚卸計算法Periodic Inventory Systemといいます。
この方法では、売上原価を以下のように計算します。
売上原価Cost of Goods sold
=期首商品棚卸高Biginning Inventory
+仕入Purchases
-期末商品棚卸高Ending Inventory
仕訳にすると以下のようになります。(期首商品棚卸高200、仕入300、期末商品棚卸高100)
Dr.Cost of Goods sold 400
Inventory 100
Cr.Purchases 300
Inventory 200
仕入Purchase勘定を使わず、棚卸資産Inventory勘定だけを使う方法を、継続記録法Perpetual Inventory Systemといいます。
上記の例では販売時に以下の仕訳となります。(本来は販売の都度仕訳を行いますので、以下の仕訳は、販売の都度行われた仕訳を合計したものということになります。)
Dr.Cost of Goods sold 400
Cr.Inventory 400