前受収益と未収収益は、いずれも、サービスを外部に提供してその代金を受け取る側の勘定科目です。
前受収益Unearned Revenueとは、代金の受け取りがサービスの提供より前に行われた場合に、まだ提供していないサービスを負債計上する科目です。
代金受け取り時に収益計上していた場合と負債勘定である前受収益に計上していた場合では、期末の決算修正仕訳が異なります。
例：１年分の家賃１２０を受領済みである。期末時点で計算期間のはじめから８ヶ月経過していた（したがって４ヶ月分が未経過である）。
a.家賃受領時に収益（受取家賃Rent income）処理していた場合の決算修正仕訳
Dr.Rent income 40
Cr.Unearned Rent income 40
b.家賃受領時に前受収益（前受家賃Unearned Rent income）処理していた場合の決算修正仕訳
Dr.Unearned Rent income 80
Cr.Rent income 80
未収収益Accrued Revenueとは、代金受領よりサービスの提供が前になった場合に、すでに提供しているサービスの金額を資産計上する科目です。
例：１年分ごとに家賃を後払いで受け取る契約で建物を賃貸した。１年分の家賃は１２０である。期末時点で入居（家賃計算期間のはじめ）から８ヶ月経過した。
Dr.Accrued rent income 80
Cr.Rent income 80
