前払費用と未払費用は、いずれも、サービスを外部から購入してその代金を支払う側の勘定科目です。
前払費用Prepaid expenceとは、支払がサービスの受領より前に行われた場合に、まだ受け取っていないサービスを資産計上する科目です。
支払時に費用計上していた場合と資産勘定である前払費用に計上していた場合では、期末の決算修正仕訳が異なります。
例:1年分の家賃120を支払済みである。期末時点で計算期間のはじめから8ヶ月経過していた(したがって4ヶ月分が未経過である)。
a.支払時に費用(支払家賃Rent expence)処理していた場合の決算修正仕訳
Dr.Prepaid rent expence 40
Cr.Rent expence 40
b.支払時に前払費用(前払家賃Prepaid Rent expence)処理していた場合の決算修正仕訳
Dr.Rent expence 80
Cr.Prepaid rent expence 80
消耗品の処理もこれと同様です。
例:事務用消耗品200を購入しその会計処理は済んでいる。期末にそのうち50が使用されないで残っていた(したがって150が使われていた)。
a.支払時に費用(事務用消耗品費Office supplies expense)処理していた場合の決算修正仕訳
Dr.Office supplies 50
Cr.Office supplies expense 50
b.支払時に資産(事務用消耗品費Office supplies)処理していた場合の決算修正仕訳
Dr.Office supplies expense 150
Cr.Office supplies 150
未払費用Accrued expenceとは、支払よりサービスの受領が前になった場合に、すでに受け取っているサービスを負債計上する科目です。
例:1年分ごとに家賃を後払いする契約で建物を賃借した。1年分の家賃は120である。期末時点で入居(家賃計算期間のはじめ)から8ヶ月経過した。
Dr.Rent expence 80
Cr.Accrued expence 80